「雌雄眼(しゆうがん)」は、遺伝が関係する場合もありますが、生活習慣によって片方の目だけが二重、あるいは一重になるケースもあります。
今回は、両目に差が生まれる原因や、その改善方法・解決策について解説していきます。
雌雄眼とは?
雌雄眼とは、目元の形状が左右で異なる“非対称”の状態です。例えば、右目が大きくて左目が小さい、右目が一重で左目が二重、右目が切れ長で左目は丸い、といったように目元が左右非対称の状態を指します。
厳密にいえば、人間の両目が左右対象であることは珍しく、ほとんどの方が雌雄眼に該当するといえるでしょう。
しかし、パッと見たときに目元が左右非対称だとわかるほど、目立った違いがある状態を、雌雄眼と呼ぶことがほとんどです。
雌雄眼が魅力的な芸能人
雌雄眼とされる代表的な男性・女性芸能人を、以下に5名ずつピックアップしました。
【男性芸能人】
【女性芸能人】
皆さん、右目が二重で左目が奥二重、あるいは右目が大きく左目が小さいなど左右差のある魅力的な目元をされています。
雌雄眼がモテる・かっこいいと言われる理由
雌雄眼は、人形のように完璧すぎないところに人間味を感じ、魅力的とされています。
モテる、かっこいいと言われる理由は、そのアンバランスさに親しみを感じ、近寄りやすさを覚えるから惹きつけられるのでしょう。
雌雄眼を気持ち悪いとコンプレックスに思う人もいる
親しみやすさのある雌雄眼ですが、左右差のある目元をご本人はコンプレックスに思っているケースが多いようです。
均等ではない左右差が不完全に思えてしまい、短所に感じてしまうのかもしれません。
片目だけ二重になる8つの原因
雌雄眼になる原因には、下記の8つの原因が挙げられます。
- 遺伝
- 利き目
- 身体の歪み
- 体型の変化
- 老化によるたるみ
- 寝不足
- 二重のりで癖がついた
- 二重整形埋没法の片側が取れた
遺伝のような先天的な要素・生活習慣などの後天的な要素が、主な要因といえるでしょう。
1.遺伝
まぶたの形状は、両親・祖父母からの遺伝です。
遺伝に関する法則を発見したメンデル博士の「優性の法則」では、二重まぶたは優性遺伝・一重まぶたは劣性遺伝とされています。
「片方の親が二重まぶたであれば、子どもも二重まぶたが遺伝しやすい」という考え方です。
まぶたの形状は遺伝の影響が大きく、両親または祖父母に雌雄眼の特徴があれば、子どもも片目だけ二重になったり、明らかな左右差があったりする可能性が高まります。
2.利き目
利き目は、無意識に使っていることが多く、片方の目を酷使していると、まぶたに左右差が生じることが多いです。
手にも利き手があるように、目にも両目のどちらかを優先的に使っている利き目があります。
日常的に、パソコンやスマートフォンの視聴など、近距離でものを見る状態が続くと、ピントを調整する筋肉である「毛様体筋」が、長時間緊張した状態になります。
利き目の筋肉だけ活発に使っているので、使わない方の目がたるみを起こしてしまうのです。
3.身体の歪み
身体に歪みが起こると、まぶたにも影響をもたらし左右差ができます。姿勢の悪い状態が続くと、骨格が歪み、顔の筋肉や皮膚が引っ張られて、左右差が生じるからです。
デスクに頬杖をついたり、立位で片足重心になったり、食事をいつも同じ側で噛むなど、身体の片方だけに負荷をかける習慣がある人は要注意といえます。
4.体型の変化
まぶたの形状のアンバランスさは、体型の変化によっても起こる可能性が高いです。
例えば、急激に太ってまぶたの皮下脂肪が増えるとそこに厚みが生まれ、奥二重になったり、逆に急激に痩せると皮下脂肪がなくなり二重になったりします。体重の変化によって、一時的に雌雄眼になる方もいらっしゃいます。
5.老化によるたるみ
雌雄眼は、老化によって目元の筋肉が衰える・皮下脂肪が減る、などの変化によっても起こります。目元の衰えは、左右均等に起こるものではなく、利き目や生活習慣によっても変化するため、雌雄眼になりやすいといえるでしょう。
6.寝不足
寝不足も雌雄眼の原因です。寝不足で身体が疲れると、むくみが起き、片目だけ腫れぼったくなることがあります。むくみは、水分や老廃物が蓄積されている状態です。寝不足で血行不良になると、顔もむくみを促進するため、一時的に片目だけ一重になるケースもあります。
7.アイプチ(二重のり)で癖がついた
二重のりやアイプチなどで、片目だけ変な二重の癖がついてしまったケースも、雌雄眼の原因になります。メイクをするだけで簡単に二重になれる魅力的な二重のりですが、左右違った箇所に二重ラインの癖がついてしまうと、左右差ができ、アンバランスな印象になってしまいます。また、まぶたに負担をかけるため、まぶたの皮膚のたるみや炎症の原因にもつながり、長期使用はおすすめできません。
8.二重整形埋没法の片側が取れた
過去に、二重埋没法によって両目が二重になった人は、片側の糸が取れてしまうと、片目だけ一重になるケースがあります。二重埋没法は、平均3〜5年・長い人は10年以上持続するといわれていますが、目を擦ったり、目元のマッサージの指圧が強すぎたりすると、早く糸が取れる可能性があります。
雌雄眼の治し方は?片目だけ二重を直す方法3選
雌雄眼を改善する方法は、下記の3つが挙げられます。
- 癖を見直す(セルフケア)
- むくみを解消する(セルフケア)
- 二重整形をする(美容医療)
1.癖を見直す(セルフケア)
歪みが原因でまぶたに左右差が生じている場合は、生活習慣の見直しで改善できます。
改善方法には、以下のようなものが挙げられます。
日常の立ち姿や、座り姿勢を意識的に変えてみましょう。いずれにせよ、左右どちらかに偏るような行動や癖は見直しが必要です。
2.むくみを取る(セルフケア)
むくみが原因で、片目だけ二重になっている場合は、蒸しタオルと冷やしたタオルによるパックなどで、血行不良を改善しましょう。
蒸しタオルで目元を温めたあと、冷たい水で洗顔をする、冷たいタオルで冷やすことで、血管が拡張と収縮を繰り返し、老廃物が流れやすくなります。
【蒸しタオルパックのやり方】
- タオルを濡らして絞り、500Wのレンジで1分温める
- 目を閉じた状態で、目元に蒸しタオルを乗せて1〜2分置く
レンジから取り出したばかりのタオルは熱いので、一度広げて粗熱をとってから目元に乗せましょう。
この蒸しタオルパックと冷たいタオルを用いたパックを1日2〜3回を目安に繰り返すと、むくみが解消されます。
3.二重整形をする(美容医療)
二重整形を行い、目元を左右均等に整えるやり方です。セルフケアでは効果がなかった方も、着実な改善効果が得られます。
もちろん、二重整形は、片目だけでも行えるため、片目だけ一重の雌雄眼にも有効です。実際に、まぶたの形状や二重幅の左右差にお悩みの患者様がTAクリニックにご相談くださるケースは珍しくありません。
当クリニックには、片目二重術のメニューがあり、治療方法には、メスを使わず二重を作る「埋没法」と、二重が半永久的に持続する「切開法」があります。
その他にも、目の横幅を調整できる施術やまぶたの厚み、蒙古ひだ、まぶたの垂れ下がり(眼瞼下垂)など、目元に関するさまざまなお悩みに対応できる各種施術のご提案が可能です。患者様のまぶたの状態やご希望・ご要望に合わせて、最適な施術方法をご提案させていただきます。
カウンセラーによる無料カウンセリングも随時行っておりますので、お気軽にご来院ください。
二重整形を片目だけするときの2つの注意点
片目だけ二重整形をする際、下記2つの注意点があります。
- ダウンタイムがある
- 二重に再び左右差が起きる可能性も
1.ダウンタイムがある
二重整形後にも、ダウンタイムがあります。施術方法によっても異なるものの、ダウンタイムがあることに変わりはありません。
片目二重術をした場合、片目だけが腫れるので、余裕をもったスケジュールを確保しておきましょう。ダウンタイムの目安は、以下のとおりです。
■埋没法:ダウンタイムは数日から1週間程度。痛み・腫れ・内出血などの症状がある。アイメイクは施術後2~3日以降
二重埋没法のダウンタイムの過ごし方をくわしく■切開法:ダウンタイムは1〜2週間程度。抜糸までの期間は1週間程度。痛み・腫れ・内出血などの症状がある。メイクは抜糸後2日以降
二重全切開法のダウンタイムの過ごし方をくわしくダウンタイムの詳細は施術メニューによって異なるため、カウンセリングの際に担当医師によく相談してください。
解決策
この注意点の解決策は、ダウンタイムに取れる休み(スケジュール)やご本人の要望を医師に必ず伝え、それを考慮した施術を選ぶことといえます。TAクリニックがご提供する二重整形には、豊富な種類があり、ダウンタイムがごく短いものやほとんど腫れないものまでさまざまです。一番適した施術を選び、後悔しない二重にするためにも綿密なカウンセリングを受けましょう。
2.二重に再び左右差が起きる可能性も
二重整形の施術・ダウンタイム後すぐはバランスの取れていたまぶたが、時間の経過とともに、生活習慣によって、再び左右差が生じる場合があります。カウンセリングの際に、日常生活で気をつけるべきことを聞いておきましょう。
解決策
こちらの解決策は、片目だけの二重にこだわらず、目元のバランスを考慮したデザインをしてもらうことです。「片方だけ一重だから、片目二重術の一択しかない」などと、施術方法を決めつける必要はありません。雌雄眼を改善するために、複合施術(2種以上の施術を組み合わせたもの)が必要なケースもあります。医師に相談したうえで、デザインの共有を受け、施術に踏み切りましょう。また、施術後の生活面でも左右差を生まないような、習慣・癖の見直しも必須です。
雌雄眼を改善したい方はご相談を
片目だけ二重でメイクの手間がかかる・写真を撮るときにいつも顔の向きを気にしてしまう、といった雌雄眼に関する悩みがある方は、片目だけ二重整形や目元整形も検討してみましょう。TAクリニックでは、片目だけ二重にしたい方に向けた施術プランや目元の印象を変える施術を多数ご用意しています。
目元の左右差やたるみなど、お悩みに応じて最適な治療方法をご提案させていただくので、患者様の理想に近い目元の仕上がりになることが期待できます。まずはお気軽にご相談ください。