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産後に陰部の見た目が変わるのはよくある?部位別の変化と戻る目安

産後に陰部の見た目が変わる理由を解説する札幌TAクリニック市丸千聖副院長

産後に鏡を見て、会陰の傷跡や小陰唇の腫れ、デリケートゾーンの黒ずみに気づき、「元に戻るのかな」と気にしている方は少なくありません。

産後に陰部の見た目が変わるのは珍しいことではなく、多くは時間とともに落ち着きます。落ち着くまでの目安は、小陰唇の腫れぼったさが1~3カ月、会陰の傷跡の硬さが6カ月ほどです。

一方で、見た目の戻り方は部位ごとに違い、時間が経っても残るものがあります。自然に戻るか残るかは、どの部位に何が起きているかで変わります。

この記事では、部位別の変化と落ち着くまでの目安、自宅でできるケア、相談を考えたい症状の目安、変化が残ったときの選択肢をお伝えします。

産後に陰部の見た目が変わるのは珍しくない

産後に陰部に現れやすい見た目の変化の図解

産後の陰部の見た目の変化の多くは、出産で組織が引き伸ばされた後の回復の途中で起きます。

経膣分娩では、小陰唇から膣の入口まわり(外陰部)、会陰部(膣と肛門のあいだ)までが一続きに大きく引き伸ばされます。

そのため産後は、小陰唇が腫れて厚く見えたり、外陰部がむくんだりします。
内出血であざのように見えたり、縫った傷の跡が残ったりと、変化が複数の部位に重なって現れるのが産後の特徴です。会陰部を押すと痛む方もいます。

また、妊娠中に濃くなった色素沈着が、そのまま残って見えることがあります。

これらの多くは、回復の経過とともに落ち着いていくものです。
しかし、腫れが引いた後の小陰唇の形は時間が経っても戻りにくく、膣の緩みも戻りきらないことがあります。その場合は、美容医療で整える方法もあります。

【部位別】産後に起こりやすい陰部の見た目の変化

産後の陰部の見た目が部位ごとに変わる主な原因の図解

産後の陰部の変化は、傷の有無や部位によって原因も現れ方も違います。

ここでは会陰部の傷跡、小陰唇の腫れやたるみ、デリケートゾーンの色の変化の3つに分けて、起こる背景を見ていきます。

会陰切開・裂傷によるボコボコ感、ひきつれ、左右差

会陰切開や、自然に裂けた傷(会陰裂傷)があった場合、縫った部分の盛り上がり、ひきつれ、左右差が気になりやすくなります。

傷が治る過程では、身体が新しいコラーゲンをつくって傷のすき間を埋め、それが傷跡として残ります。そこに縫合部の腫れや段差が加わると、盛り上がってボコボコして見えることがあります。

ひきつれたように感じられるのは、傷跡が周りの皮膚より硬く、伸び縮みしにくい組織だからです。

会陰切開は片側へ斜めに入れることが多く、治る途中で左右が非対称に見える時期もあります。

小陰唇の肥大・たるみ・左右差

産後は、小陰唇が一時的に厚く、大きく、たるんで見えます。

主な原因は、出産直後の腫れと、血流が滞ってむくむこと(うっ血)です。
妊娠中から続く血の戻りにくさや、分娩のときの刺激も重なります。
産後はホルモンの変化で粘膜や皮膚が乾燥しやすくなるため、出産前と見え方が違って感じられることもあるでしょう。

腫れぼったさは時間とともに落ち着くことが多い一方、左右差や出産前との見え方の違いが残ることもあります。
もともと小陰唇の大きさや形は個人差が大きく、完全に左右対称でないこと自体は珍しくありません。

小陰唇の大きさに医学的に統一された基準はありませんが、一般的に、幅が2cmを超える場合や、大陰唇からはみ出している場合は、手術の適応です。

デリケートゾーンの黒ずみ・色の変化

デリケートゾーンの黒ずみは、妊娠中に起きた色素沈着が産後まで残っている場合がよくあります。

妊娠中は女性ホルモンの影響で、色のもとになるメラニンが増えます。外陰部はもともと色が濃いため、変化が目立ちやすい部位です。

産後にホルモンの状態が落ち着くにつれ、数カ月から1年ほどかけて薄くなっていくのが一般的な経過です。
ただし戻り方には個人差があり、妊娠前と同じ濃さまでは戻らないこともあります。

色の戻りを遅らせる原因のひとつが、下着やナプキンによるこすれです。
こすれが続くと色素沈着が濃く残りやすいため、日々のケアでこすれを減らすことが大切です。

産後の陰部の変化はいつまで続く?自然に戻る?

産後の陰部の変化は、小陰唇の腫れぼったさなら1~3カ月、会陰の傷跡の硬さなら6カ月ほどを目安に、多くは自然に落ち着きます。 膣まわりの緩みは、産後6カ月ごろまでかけて回復が進みますが、妊娠前と同じ感覚に戻るとは限りません。

外陰部全体の腫れや会陰の傷口は早く落ち着く一方、小陰唇の腫れぼったさや傷跡の硬さ、膣まわりの緩み、色は時間をかけてゆっくり変わり、残る場合もあります。

産後の陰部の変化落ち着くまでの目安自然に戻るか
外陰部全体の腫れ・むくみ・内出血産後1~2週間戻る
小陰唇の腫れぼったさ産後1~3カ月落ち着くが、左右差や出産前との見え方の違いが残ることもある
会陰切開・裂傷の傷口(ふさがるまで)数週間~約6週間傷口はふさがる
会陰の傷跡の硬さ・ひきつれ感(傷口がふさがった後)数カ月~6カ月多くは和らぐが、段差や硬さが残ることもある
膣まわりの緩み産後6カ月ごろまでが目安多くは回復するが、妊娠前と同じ感覚に戻るとは限らない
デリケートゾーンの色産後数カ月~1年薄くなるが、妊娠前の濃さまで戻らないこともある

いずれも目安で個人差があり、これより長くかかる方もいます。また、見た目や感覚が同じ時期にそろって戻るわけではありません。
中でも傷跡の段差や左右差といった形の変化は、残った場合に自然には戻りにくい部分です。

産後の陰部に起こりやすい違和感や不調

産後の陰部に起こりやすい違和感や不調の図解

見た目の変化に加えて、ひきつれ・こすれ・緩み・尿漏れといった日常生活に関わる症状を伴う場合もあります。

ここでは、傷跡やこすれによる不快感、膣の広がり・緩み、尿漏れ・ちなら(膣から空気が漏れる症状)の3つに分けて解説します。

違和感・ひきつれ感・こすれによる不快感

会陰部の傷跡は治る過程で硬くなるため、違和感やひきつれ感の原因になります。

傷跡が敏感になり、痛みや痒みを伴う場合もあります。
歩く、座る、運動するといった日常の動作に加え、下着や衣類が当たる場面で不快感が目立ちやすくなります。
性交時の痛みとして自覚する方も少なくありません。

産後は小陰唇が腫れて厚みを増すため、下着が当たって痛む、蒸れて清潔を保ちにくいといった不快感も出やすくなります。

違和感やひきつれ感、不快感の多くは、傷跡が柔らかくなり、腫れが引くにつれて和らいでいきます。

膣の広がり・緩み

産後に「陰部が開いている」「以前より広がった」と感じる方がいます。

そう感じるのは、妊娠中のお腹の重みや経膣分娩で、骨盤底筋(骨盤の底で膀胱や子宮、直腸を支える筋肉)や膣まわりの組織が大きく引き伸ばされるためです。
その結果、膣の入口や会陰部の支えが弱くなります。

筋肉だけでなく、周囲の組織や神経の伸びも関係するとされています。

回復とともに筋力は戻っていきますが、すぐに妊娠前と同じ感覚になるとは限りません。

尿漏れ・ちなら(膣なら)

産後の尿漏れは、骨盤底筋が緩み、尿道(尿の通り道)を支える力が弱まることが主な原因のひとつです。

笑う、くしゃみ、せきなど、お腹に力が入る場面で漏れやすくなります。

膣から空気が出る「ちなら(膣なら)」も、骨盤底筋が緩んで膣の入口が閉じにくくなると起こりやすい症状です。

どちらもまずは骨盤底筋トレーニングが基本で、産後3カ月を過ぎても続く場合は受診を検討します。

産後の陰部の変化に対するセルフケアと受診の目安

緩みや尿漏れ、こすれによるヒリつきや黒ずみは、日々のケアで対策できる部分です。

一方で、ケアを続けても改善しない症状や、早めに診てもらいたい症状もあります。

ここでは自宅でできるケアと、医療機関へ相談する目安を順番にお伝えします。

骨盤底筋トレーニングと外陰部のセルフケア

尿漏れや緩みが気になる場合は、骨盤底筋トレーニングを続けることが基本です。

仰向けで膝を立て、肛門と膣をきゅっと締めてから緩める動きを繰り返します。
効果を感じるまでには3カ月程度かかるのが目安です。
回数や秒数は産後の健診や出産した医療機関で一度教わっておくと、自己流にならず続けやすくなります。

産後の外陰部のセルフケア5つの図解

外陰部のヒリつきやこすれが気になるときは、洗い過ぎと香料入りの製品を避け、無香料の保湿剤でうるおいを保ちます。洗うときも拭くときも、こすらず押さえるようにしてください。

下着は締め付けの少ない綿素材を選びます。
タイトなボトムスやレギンスなど、こすれや蒸れを強めやすい服装はできるだけ避けましょう。
デリケートゾーンの黒ずみが気になる場合も、こすれを減らすことが対策になります。

また、会陰の傷跡が硬い、ひきつれるという場合は、傷が完全に閉じた後であれば、マッサージで和らぐ場合もあります。

気になる症状があったときの受診の目安

産後に出産した医療機関へ相談したい症状の図解

次のような状況があるときは、出産した医療機関に相談してください。

  • 座っているのがつらい、特定の下着で毎日痛むなど、日常生活への支障
  • 産後3カ月を過ぎても続く尿漏れや痛み
  • 膣や子宮が下がってくるような感じが続く、または強くなる
  • 性生活や運動を控えるほどの影響

膣や子宮が下がってくるような感じは、骨盤臓器脱(骨盤の臓器を支える組織が弱り、臓器が下がる状態)のサインのこともあります。

また、傷が開いている、痛みが強くなっている、においの強いおりものが出る、発熱があるといった場合は、産後の時期を問わず、出産した医療機関や産婦人科を早めに受診してください。

産後の小陰唇の形や膣の緩みに対する美容施術

産後の陰部で美容施術を検討したい変化の図解

小陰唇の形や黒ずみ、膣の緩みなど、時間が経っても変化が残る場合は、美容施術が選択肢になります。

TAクリニックで行っている代表的な2つの施術をご紹介します。

小陰唇縮小術

小陰唇縮小術は、余分な組織を切除して形や大きさを整える施術です。 産後に残った小陰唇の厚みやたるみ、左右差を整え、自然な形に仕上げます。

黒ずんだ部分も一緒に切除するため、小陰唇の黒ずみが目立ちにくくなる効果も期待できます。
形が整うことで、下着に当たって痛む、蒸れて清潔を保ちにくいといった日常の不快感の軽減にもつながります。

医師が仕上がりの形をデザインしたうえで行い、施術時間は1時間程度です。
術後の腫れや違和感は1~3カ月ほどで落ち着き、約6カ月で、すっきりとした仕上がりを実感しやすくなります。

受けられるかどうかと経過の見通しは、カウンセリングでご確認ください。

TAC式小陰唇縮小術の施術内容・リスク・料金を確認する

膣縮小術

産後の緩みや広がりが続く場合に検討されるのが、膣縮小術です。

TAクリニックの膣縮小術は膣を切開しない注入法で、ヒアルロン酸注入と脂肪注入から選べます。
膣の内側に注入してふくらみを持たせることで膣を物理的に狭くし、産後の緩みや広がりの改善が期待できます。

膣を切開しないため、切開を伴う方法に比べてダウンタイムが短いのも特徴です。

膣縮小術の施術内容・リスク・料金を確認する

産後に陰部の見た目が気になるならTAクリニックにご相談を

TAクリニックでは、デリケートゾーンのお悩み(婦人科形成)について無料カウンセリングを行っています。
人に相談しにくいお悩みだからこそ、カウンセリングには十分な時間をとり、疑問や不安をひとつずつお伺いしています。

カウンセリングでは、医師が実際に状態を確認します。
産後の変化の多くは時間とともに落ち着きますが、腫れが引いた後の小陰唇の形や左右差は、待っていても変わりにくい部分です。
黒ずみや膣の緩みも、時間が経っても残ることがあります。

今の変化が自然に落ち着くのか、残りやすいのかをお伝えしたうえで、施術を受けないという選択肢も含めて、必要な施術だけをご提案します。

「こんなことを聞いてもいいのかな」と思うような内容も、遠慮なくお話しください。
小陰唇縮小術や膣縮小術を検討している方はもちろん、受けるかどうかを決める前の段階でも、お気軽にご相談ください。

まずはお気軽に
無料カウンセリングを
お試しください

当クリニックでは、専門コンシェルジュによる無料カウンセリングを行っております。
患者様お一人おひとりの様々なご要望やご事情を丁寧に伺い、最適な施術をご提案させていただきます。
もしもご提案の中で不要と感じる施術がございましたら、遠慮なくお申し付けくださいませ。

また、美容皮膚科・注射施術の一部メニューについては「即時予約」もご用意しております。
ご希望や用途に合わせてご利用くださいませ。

産後の陰部の見た目に関するよくある質問

産後の陰部の変化は、いつごろから気になり始めることが多いですか?
産後すぐは、外陰部全体の腫れやむくみ、会陰の傷の痛みが目立ちます。 これらが落ち着いた後に、小陰唇の大きさや形、左右差、傷跡の硬さ、膣まわりの緩みが気になり始める方もいます。
美容施術は産後どれくらいから受けられますか?
産後6カ月ごろが目安で、経過によっては産後3カ月ごろから受けられる場合もあります。 出産後の身体は、産褥期と呼ばれる産後6~8週間ほどをかけて、妊娠前の状態へ戻っていきます。また、授乳中はホルモンの影響で膣の粘膜が乾燥しやすい時期です。 施術の時期は、こうした身体の回復や授乳の状況をふまえて考えます。 まずは産後の健診で傷の治り方と体調を確認してもらい、見た目や感覚の変化が落ち着いてから、医師と相談して決めましょう。
産後から小陰唇の形が戻りません。手術しかありませんか?
腫れが引いた後の小陰唇の大きさや形、左右差を整えたい場合は、手術が主な方法です。 腫れぼったさは時間とともに落ち着きますが、大きさや形、左右差はセルフケアでは変えられません。 小陰唇の大きさに医学的に統一された基準はありませんが、一般的に、幅が2cmを超える場合や、大陰唇からはみ出している場合は、手術の適応です。 また、日常生活に支障が出ている場合や、見た目の変化が気になり続ける場合は、小陰唇縮小術を検討してもよいでしょう。 まずはカウンセリングで、今の状態と、合う方法や受けられる時期を医師に確認してください。
会陰切開や裂傷の傷跡は、マッサージで改善できますか?
傷跡の硬さやひきつれ感は、マッサージで和らぐことがあります。始めるのは傷が完全に閉じてからで、傷が開いている部分やかさぶたが残っている段階では行いません。 傷跡の周りを、やさしい圧で動かします。途中で出血や強い赤み、熱感があったり、傷から液が出てきたりしたら、中止して受診してください。 傷の状態によって適切な時期や方法が違うため、始める前に医師に確認しましょう。

参考文献

Moldenhauer JS. 産褥期のケアの大まかな説明. MSDマニュアル家庭版.

Stær-Jensen J, Siafarikas F, Hilde G, Benth JŠ, Bø K, Engh ME. Postpartum recovery of levator hiatus and bladder neck mobility in relation to pregnancy. Obstet Gynecol. 2015;125(3):531-9.

Oakley A, Stanway A. Skin changes in pregnancy. DermNet.

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