目頭切開での代表的な5つの術式について
目頭切開の術式には、主に5つの術式があります。それでは目頭切開の術式について、ひとつひとつ、どのような施術なのかをみていきましょう。
- Z型形成(目頭切開Z法)
- 韓流切開法(リドレープ法)
- W形成法(内田法)
- 三日月皮膚切除法
- パーク法
Z型形成(目頭切開Z法)とは
Z型形成(目頭切開Z法)は、形成外科でよく用いる手技で、それを利用することで蒙古襞が強く主張している方にも平行型二重を作ることが出来、当クリニックではこの方法で行っております。
個人差はあるものの、目頭切開の中では傷跡が目立ちにくく、皮弁をクロスして入れ替えるだけなので、ダウンタイムも比較的短めです。
無駄なテンションが皮膚にかからず、従って肥厚性瘢痕やケロイドを作りません。また元に戻すこともできます。
韓流切開法(リドレープ法)とは
美容大国と呼ばれる韓国で主流となった切開法であるため、韓流切開法またはリドレープ法と呼ばれます。
蒙古襞のふちに沿って切開を行うため、施術後は末広型の二重となり、目頭切開としては控えめな施術です。
しかしその分、目頭切開の中でも自然な印象で、傷跡・ダウンタイム共に短いのが特長です。
※ただし、Z型形成(目頭切開Z法)と比べると、術後の経過によっては1ヶ月ほど傷跡が赤く盛り上がって目立つケースもあります。また肥厚性瘢痕を起こすリスクもあります。
W形成法(内田法)とは
W形成法(内田法)は、目頭にW型の切れ目を入れ、凸型になった部分の皮膚を目頭の内側に折り込んで縫合します。
W形成法(内田法)は組織が元に戻ろうとする力を分散させることができるため、後戻りを防ぎ、目頭切開の術後に起こりがちな「ひきつれ」防止にもなります。
ただし、目頭切開の中でもW形成法(内田法)はテクニカルな術式のため、ドクターの力量が問われます。肥厚性瘢痕を起こすリスクもあると言われておりますが、経験豊富な医師が担当するためご安心ください。
三日月皮膚切除法とは
三日月皮膚切除法は、最も目頭切開の中でシンプルな術式で、目頭の内側の皮膚を切り取って縫合します。
調整はしやすいものの、目頭切開後の腫れや痛みなどのダウンタイムが長く、傷跡も目立ちやすいため、当クリニックでは積極的におすすめはしていない施術方法です。
まとめ
今回は、目頭切開の5つの術式について、詳しく解説してまいりました。
当クリニックでは全ての術式を施術することが可能ですが、やはり形成外科的なZ型形成法が最も良いと考えております。この施術はデザインで全て決まると言っても過言ではなく匠の技であると言えますので、安心してご相談いただければと思います。
次回のコラムでは、目頭切開のダウンタイムについてご紹介していきます。