本症例は、
☑︎表ハムラ
☑︎隔膜タイトニング
☑︎眼輪筋吊り上げ
1ヵ月経過になります。
ヒアルロン酸注入や脂肪注入は行っておりません。
下まぶたの眼窩脂肪による黒クマはもちろん、皮膚の余り、tear troughの凹みといった解決すべき複数の課題があったため、表ハムラ、隔膜タイトニング、眼輪筋吊り上げを行いました。
表ハムラ、裏ハムラの説明で、「脂肪を凹んだとこに移動する」というstoryがありますが、本質はそこではありません。
Tear trough靭帯(ORL;orbicularis retaining ligament)を切離して、そこが再度、癒着しないように、眼窩脂肪や眼窩隔膜を挟み込み、再度凹みができないようにするというのがこの手術の本質です。
ちょうどニキビ跡のクレーターに対して、サブシジョンを行い、再癒着しないようにヒアルロン酸を置いてくるのと同じ原理です。
そして表ハムラの際に、避けなければならない合併症は外反です👀(表ハムラに外反はほぼ必発というaggressiveな意見の先生もいますが、私はなるべく避けるべきとの考えです)
外反を予防すべく、余剰皮膚は切りすぎないことが大切。
ただ眼輪筋を切開(切除ではなく)して眼窩に到達しているため、一時的な眼輪筋麻痺が生じます。それにより外反しやすい状態が醸成されます。そこで眼輪筋吊り上げを行って外反を予防します。
下まぶたの眼輪筋弁を斜め上方向の骨膜に縫合固定することで、外反の予防としています。
隔膜タイトニングは、今後も眼窩脂肪が下方向へ逸脱するのを予防すると共に、移動した脂肪弁が皮膚表面からボコボコしないようにカバーする目的で行います。
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