2017年、銀座TAクリニックを開院。症例を積極的にSNSで公開し、都内に留まらず、全国からご指名で患者様に来院いただくクリニックとなる。
過度なコンビニエンス展開を行わず、サービスの質を重視。安定的な経営で、スタッフが安心して働ける職場環境を構築する。
患者様一人当たりに割く時間をしっかりと確保できる範囲で、無理のないクリニック展開。接客サービス、質の高い施術=医療をご提供し続ける。
TAクリニックを開業するまでの経歴や
経緯を教えてください。
初期研修を終えて、そのまま大手美容クリニックに入職しました。今では美容に進む医師も多くなりましたが、当時は「美容に進むやつは医者じゃない」と言われるような時代です。でも、自分は未開拓の分野でチャンスがあるところに飛び込み、先駆者になろうという気持ちが強くあったので、この美容医療の世界に足を踏み入れました。大手美容クリニックに13年ほど在籍し、本院の院長を1年半務めました。しかし、クリニックの掲げる思想と自分の方向性の違いがきっかけで、開業を考えるようになりました。多くの患者様がご来院になるのは嬉しいことでしたが、忙しさから患者様とのコミュニケーションが少なくなっていってしまったのが原因です。患者様が寝ている状態で施術が始まり、その後の経過を自分の目で確かめることができないことに歯がゆさを感じました。「これで、果たして患者様は満足できているのだろうか」と考えるようになったのです。
そんな葛藤から、「患者様の満足度を第一に考えられるクリニック」の実現に向けて、TAクリニックを開院することにしました。
開業された際に苦労されたことは
ありましたか。
どのような書類や手続きが必要なのか、物件やお金周りのことなど、最初はわからないことばかりでした。お金に関しては、家も車も売って貯金も使い、不安ばかりの状態になったほどです。雇われていた時の自分がいかに守られていたのか、改めてありがたみを感じました。新しい挑戦ができて、今では楽しかったと振り返られますが、当時は毎日必死でしたね。
どのような方がTAクリニックに
合っていますか。
技術ももちろん大事ですが、患者様のことを第一に考えた「おもてなし」の心遣いができる方ですね。美容医療業界のイメージは、年々良い方向に変わりつつありますが、まだそうでない部分があるのも事実です。TAクリニックは真剣に患者様と向き合い、一番良い形で美容医療を提供できていると、胸を張って言えるスタッフが揃っています。そんなスタッフと共に、「美容医療でより多くの方を幸せにしたい」と思って真面目に働いてくださる方を募集しています。
今後のTAクリニックの構想を
教えてください。
開業当初は、患者様とのコミュニケーションを第一に考えていたので、細々とやっていければ良いと考えていましたが、嬉しいことに多くの患者様にお越しいただき、クリニックの規模も徐々に大きくなっていきました。
しかし、規模が大きくなっても開業当時の理念を守り、来院数を限定して、患者様のための時間を確保する“今のスタンス”を変えるつもりはありません。
「患者様のお悩みや不安を解消するため、適切なヒアリングを行い、施術した医師がエレベーター前までお見送りする」こうしたおもてなしを変えないということです。患者様の満足度をどれだけ上げられるか、それを追求していきます。そして自分も開業当時から変わらず、スタッフと一緒に現場に出て全国を回りながら、皆さんと共により良いクリニックを作り上げていきます。