夢精とは?原因を解説
「夢精」すごく刺激的なお題ですよね!
男性の方であれば、思春期に経験された方も多いんではないでしょうか?
夢精とは、
・睡眠中に本人の意識とは関係なく射精をすること
・まだ自慰行為をしたことない思春期の男性に発生することが多い
と言われています。
けれど、どういったメカニズムで起こるか、分からない方が多いと思うんですよね!
まず、ざっくり説明すると、性行為や自慰行為をせずに射精してしまうことを「遺精(いせい)」と言います。
夢精は遺精の中でも睡眠中に起こるものを指します。
夢精が発生する原因は主に3つ挙げられます。
①勃起機能や射精機能、男性ホルモンが良好
②自慰行為などで適度に精液を出していない
③青年期であれば、精嚢腺(せいのうせん)や前立腺(ぜんりつせん)が分泌液を大量に作るため射精反射が起こる
特に夜間は尿で膀胱が充満するため、膀胱に接している精嚢線や前立腺が刺激されて夢精が発生すると考えられております。
ほとんどの夢精の場合、男性は性的な夢を見ることで勃起状態となり、興奮が頂点に達したところで射精するのですが、
稀に夢の内容が性的なものではないものであったり、夢を見ていない状態でもオーガズムに達して射精することがあるんです。
男性の睡眠時の勃起状態は一晩に6回~8回起こっています。
その際に性的な夢を見るなどして興奮状態になると、膀胱と尿道の境目にある内尿道口(ないにょうどうこう)が閉鎖され、陰部の収縮が起こり射精します。
ただ、睡眠中に勃起したからといって夢精が必ずしも起きるわけではありません。
射精時は内尿道口が閉じた状態なのですが、内尿道口が閉じていない場合は、オーガズムを感じても精液は膀胱へ逆流するので射精は起こりません。
夢精は、古い精液を外に出そうとする生理現象ですが、実はこれ、男性だけではなく女性にも起こると言われているんです
しかし、なぜ寝ているときにオーガズムを感じるかという生理的メカニズムは研究されておらず、あまりわかっていません。
なぜ思春期に夢精がよく起こるのか
思春期のお子様を持つ女性の方から質問されるのが「なぜ思春期に夢精は多く見られるか?」ということなんですが、医師としての見解は、思春期でまだ精通の経験がない方は自慰行為などの習慣がない方が多く、作られた精子が体内に溜まってしまい、生理現象として夢精が起こりやすいと考えられます。
ちなみに、大人になると自慰行為などの習慣が付く方も多いですし、古い精液は分解されて体内に再吸収されるようになるため、夢精も起こりにくくなるんです。
夢精すると、外に出た精子が自分の身体や下着に付いてしまいますから、その違和感で目覚める方が多いです。
夢精を経験して罪悪感や恥ずかしさを感じるケースも多いですが、夢精は生理現象のひとつであり、性的に成熟している証にもなります。
罪悪感を感じることや恥ずかしさを感じることはひとつもありません。
性成熟や射精についての知識がないお子様も多いため、射精が起こる事の意味合い、年齢を重ねるごとに性成熟を迎えることの意味などを本人に説明すれば自分自身の身体に起きている自然現象をよりよく理解し、射精をすること自体悪いことではないという理解を促すことが可能になります。
ちなみに、思春期に起こりやすい夢精ですが、成人した男性にも起こりえます。
成人に起こる夢精の対処法
また、性交や自慰行為をしていない時間が多くなるほど、夢精する可能性が高くなっていきます。
長期間、オナニーを禁止することで、夢精を行う確率も高まります。
最近夢精が発生して困ってるという方は、定期的に夢精以外の方法で射精をしておくと、夢精を行う回数を減らすことができます。
男性の自慰行為はしすぎもよくないですが、しなさすぎもよくないので適度にすることをオススメします。
この辺に関しては、以前の「自慰行為のメリット・デメリット」という動画で説明させていただいておりますので、チャンネル登録してぜひチェックしてみてください!
病的な夢精とは?
夢精について掘り下げてお話ししてきましたが、夢精は病気ではありません。健康にも特に害があることは少ないです。
むしろ健康な性機能を反映したものである可能性が高いとされています。
でも、中には病的な意味合いから夢精をすることがあります。
例えば、精神疾患や脊髄の病気などを反映して夢精を生じることがあります。
1日に2~3回、遺精または夢精があり、勃起や性感を伴わない場合は病気である可能性が高いとされています。
病的な夢精の原因として
・精神衰弱
・精神興奮状態時
・脊髄神経疾患
などで見られることがあります。
そのような場合には、原因を調べることを目的として性器や肛門周囲の診察、尿検査・MRIなどが適宜検討されます。
もし当てはまるという方がいらっしゃいましたら、泌尿器科に相談しに行ってください。
こんにちは。マリエ先生です。
今回は夢精のメカニズムについてお話しさせていただきます。